単身世帯と共働き世帯の1億円の価値
1億円ぽっちでリタイアする人の末路がリタイア者、およびリタイア希望者の琴線に触れたようでちょっとした議論になっていますが、ほとんどの人の意見としては1億円あればリタイアには十分という結論になっているようです。
ただやっぱり、年に900万使う人は十分ではないし、100万で大丈夫な人にはは多すぎるわけです。要はその人の生活スタイルによって十分かどうかは決まって来るので、自分にとって十分かどうかが大事ですね。
セミリタイア界隈ではまだまだ単身でのリタイアをイメージしている方が多く、夫婦でセミリタイアという方は少なそうです、一度考えてみることにしました。
共働き世帯は貯めるのは比較的たやすい
1億円は大金ですが、共働き世帯であれば働き手は2人いますので、極端な話5000万円つづ貯めればよいわけです。
一人当たり年150万、月13万円つづ積立し、年利2%で20年運用すれば到達する額ですので、大学卒業から働き始めて40代後半には1億円に達するわけで、少し実入りのいい職業について、贅沢をせず、ちょっとだけの金融知識があれば到達可能な額です。
たぐいまれな才能に恵まれなくてもこれくらいなら可能でしょう。(今はその普通が難しいという話もあります。2010年中流階級消失を書いた田中勝博は正しかった)
世帯数が増えると支出も増えるが収入ほどは増えない
ここからが話の本題で、首尾よく1億円貯めたとしてそれでリタイア資金として十分かどうかということになります。
リタイアしようとする人は、単身世帯かそうでないかにかかわらず、逃げ切り計算機などを使ってチェックしていると思うので、ここでは別の視点で2人世帯にとって1億円がどういう意味をもつのか考えてみたいとおもいます。
まず共働きの有利な点といえば、前段落でも言ったように資金が2倍の速さで貯められるという事でしょう。
そして不利な点を経済的だけで言えば、食いぶちが増えることによる生活費の増大ということになるわけです。
この生活費の増大は、2人いれば1人と比べて2倍になるとい言う物ではないので、その点において共働き世帯は単身者に比べてどの程度有利なのか考えてみたいと思います。
考えるにあたっては私の独身時代の家計簿と、今の家計簿を比べて各項目がどうなっているか見ていく事にしました。
住居費
単純に2倍になりました・・・。
独身時代は1Rのアパートに住んでいましたが結婚してから3LDKのマンションに移りましたので家賃もそれなりにかかります。
独身と比べて有利な点といえば、広くなったので、精神的な余裕が生まれることぐらいでしょうか。
食費
確実に減りました。
独身時代は昼も夜も外食でしたが、結婚してからは自炊&弁当持参になりましたので半分ぐらいになりました。
日用品・衣料品
変わりません。
2人になっても、男女なので共用できる物がありません。
日用品の歯磨き粉や洗濯洗剤などは共用できますが微々たるものです。
そもそも歯磨き粉は2人で使うと2倍の速さでなくなりますし。
保健衛生
2倍です。
2人なったからといってまとめて医者にかかるわけではないので当たり前です。
光熱水
1.5倍ぐらいになりました。
世帯が一つになったので基本料金が半減したのが大きいと思われます。
娯楽費
半分以下です。
そもそも自分が妻帯したりする年代になると、独身時代の友人も結婚しますし、デートもしなくなるので半分以下になりました。
趣味
変わらず。
ですが、一人一人で言うと倍です。
我家は共通の趣味が無いので結婚する前と比べても変わりません。
交際費
2倍以上に増加。
親戚づきあい、里帰り費と何かと出費があります。
里帰りも独身時代は今年は止めておくという事が出来ましたが結婚するとそうもいきません。
交通費も倍になり、かつ両家に里帰りするとなると、里帰りする機会も倍、甥、姪も倍です・・・・・。
こうして見ると、結婚することが節約につながる項目ばかりではないようです。
私は過去に結婚はコスパが悪い?というエントリで結婚は節約につながると書いていますが、メリットだけというわけでもないですね。
ということで支出は独身時に比べて2倍にはなっていませんが、メリットがあるのが食費、娯楽費程度ですので、1.7倍ぐらいにはなってそうです。
2人になった事でもっとスケールメリットが生かせてるかと思いましたが、想像より少なかったです。
生活費は2倍にならずに1.7倍程度でした。したがって
1億円÷1.7=5880万円
単身者にとっての1億円は妻帯者にとっては5800万円程度の価値ということになりました。
確かに1人なら1億円あれば十分だが、2人ならちょっと不安という私の感覚にもしっくりします。
これからの考察はあくまで私の場合です。
このブログを読まれる方は、アーリーリタイア志願者でしょうから家計簿は付けていると思いますので、自分はどうかと、考える材料にしていただければと思います。
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