昔より今が良いし、今よりも未来はもっと良くなっている

エッセイ

我々の暮らしはどんどん貧しくなっているのか?

給料は下がるし、社会保障費は上がるし、どんどん暮らしが苦しくなるというような話を聞きますが、はたしてそうでしょうか?

私の育った家は、けっして貧乏ではありませんでしたが、家の水道はお湯が出ず、冬の朝は凍えるような水で顔を洗いました。

風呂は薪をくべて沸かすタイプで、風呂がぬるくなった場合は扉を開けて外にいる母に、「ふろ追い炊きしてやー!」と叫んで追い炊いてもらわないとなりませんでした。

電子レンジもないので、冷えたご飯は温められませんし、ビデオデッキもないので、オンエアでTVを見逃すとそれっきりです。

道には野良犬がうろうろしてましたし、物乞いも空き缶を手に持って道端に座ってました。

ずいぶんよくなった今の暮らし

そう考えると、今の生活って、ホントに便利になりました。

そして、自動運転技術や、人工知能の話を聞く限り、これからも良くなっていくでしょう。

だんだんと生活が貧しくなって言っていると感じているのは錯覚で、みんな豊かになっているのです。その豊かになる度合いが人によって異なるため、格差は広がっていますが、確実にボトムアップはしています。

それが証拠に、今はいくら貧困家庭といっても、水道からお湯は出るでしょうし、薪でお風呂は沸かさないでしょう。電子レンジはアマゾンで5000円台で買えますし、TVを見逃してもネットで検索すれば、合法、違法の区別はあれ何とか見れます。

町はきれいだし、ホームレスはいても物乞いはいません。

今の基準で言えば昔の私の育った家庭は間違いなく貧困家庭ですが、当時はそれが普通でした。

そう考えると世の中はどんどん良くなってきているしこれからもそうなるのでしょう。格差は広がっていますが、ボトムアップはしているので問題ないでしょう。

(私は相対的貧困はきりが無いので救う必要なしと思っています。相対的貧困を際限なく救っていけば、行きつく先は共産主義です。)

そうは言っても世の中、暗いニュースが多いし、世界でもテロが増えているじゃないかとおっしゃるかしれませんが、それも錯覚で実は今の時代は人類史上もっとも争いの少ない時代で、しかもどんどん減少傾向なのです。

スティーブン・ピンカー: 暴力にまつわる社会的通念
聖書の時代から現在まで暴力が減少してきていることをスティーブン・ピンカーは図示して説明します。イラクやダルフールの非論理的で腹立たしい現実もありますが、それでも人類史上もっとも平和な時代を我々は生きていると語ります。

そういうわけで私は人類の発展を信じて、そのおこぼれに浴するべく投資を続けます。

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