社員(従業員)持株会で大後悔した話

資金計画

アーリーリタイアを目指す人は大抵は仕事が嫌いで、会社が嫌い、一刻も早くこのクソみたいな会社を辞めてやる。と思っているのではないでしょうか?

そんなクソ会社の持株会には入るべきなのでしょうか?

私が株式投資で今でも後悔すること

私は自社の持ち株会に入っており、月々の給料から天引きで自社株を保有しています。

この持株会、会社に入社したての頃は自社はまだ上場しておらず、かなり安い値段で株が買えた頃がありました。

今でいう、ストックオプションの様なものです。

しかし当時の私は何も知らないぺーぺーの若者であり、持株会がの出資金が月々の給料から天引きされる事で、持株会というものを最初から選択肢から外していました。

もともと、新入社員の手取りなど大した額ではありません。

そこから出資金が引かれるなどまっぴら御免だったのです。

そして当時から会社というものを信じていなかったので、全力で持株会に入ることを推奨する当時の管理職のことも信じれませんでした。

もちろん、株式投資というものが知っていましたので、「会社がもし潰れたらすべてパーになるからそんなリスクは取れない。」などと物知り顔で同期にほざいていたものでした。

そんな中で、私の同期は、持株会のルールで決められている限度額一杯にまで持株会に入ったのでした。

そんな姿を見て、私は、「会社がつぶれたらすべてパーになるのにバカだなぁ。」とおもっていました。

 

はい、バカは私でした。

 

時はITバブル前夜。

私の会社は、あれよあれよという間に自社が上場することになり、上場するや否や、株価はぐんぐん上昇

あまりに株価が暴騰したので、急遽上場予定の株式以上に社長が持ち株を売却して過熱を抑える措置まで取ったのでした。(社長はその時のForbes日本版長者番付に登場)

 

めいっぱい持ち株会に入っていた同期は、どう考えても2千数百万円は含み益がありました。

そしてその同期はその後すぐに会社を辞め、持ち株はすべて売却したそうです。

 

私、やっちまった。。。

 

実家に帰り、今は亡き父にその事を話すと父からは、

「上場直前の自社株を購入する機会があるにもかかわらず、購入しないなんて、あほかいな。」

というお言葉をいただきました。

それが悔しくて、米国株取引に手を出し、大損をぶっこくのですが、それはまた別の話です。

 

社員(従業員)持ち株会に入るべきか?

これは、なかなか難しい問題ですが、少なくとも自社が上場していて、しばらく辞めるつもりが無いなら入るべきだと思います。

また、上場していなくてもこれから上場を目指しているなら、新規公開で大きく儲かるチャンスですのでなおのことはいるべきだと思います。

ただし、上場を目指すといっても、いつまでたっても上場しない、ただ上場を目指してるだけの会社もありますので要注意です。

 

しばらく辞めるつもりが無いを条件として入れたのは、株価は10年単位で低迷することは普通にありますので、それ以前に辞める場合、その時期に当たってしまうと損をする可能性が高くなるからです。

10年以上持株会に入っていれば、たとえ株価が低迷しても、一度ぐらいはプラスで売り抜けられるチャンスがあるでしょう。

もし順調に株価が上がれば尚の事良しです。

また、持株会の場合、出資金に奨励金を上乗せして出してくれる会社も多いです。

これはほかの持ち株会に入ってない従業員の給料を回してもらっていると同義なので、持株会に入って奨励金を貰っておくべきでしょう。

 

また、自社が従業員に厳しいクソ会社ほど、株主のことを考えてますので、持ち株には入るべきです。

 

創業社長とその一味が大株主であったりすれば、株主の事しか考えてないといえますので、以下に会社が嫌いでも入ったほうがいいです。

まとめると
持株会に入ったほうがいい条件
・自社が上場しているか、上場直前(上場するする詐欺除く)
・会社に10年単位で在籍するつもり
・持株会報奨金がある
・社員に厳しい会社
・社長が大株主、もしくは創業者一族が大株主

となります。

 

ただしあくまで分散投資の一角として位置づけて、資産の一部でやるべきです。

自社株に全力投球は東京電力や、東芝、シャープ、エンロンのようなこともありますのでやってはいけません

私はといえば、同期の大儲けの話を聞いてすぐ自社の持ち株会には行ったのですが、時はすでにITバブル崩壊。

わたしの自社持ち株はその後10年にわたって含み損を抱えることになるのです。
ああ、あの時、入社直後に持ち株会に入っていれば。。。

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