社員持ち株会の是非
上場会社に勤務している方の中には持ち株会に入っているという人も多いのではないでしょうか?
私も、社員持ち株会には加入しており、売りたい気もち満々です。
この記事の中でも言及しているのですが、事務手続きがめんどくさいという事もあり、ほったらかしていました。
いろいろ考えた結果売る事を決意
今回、持ち株会の株を売却しようと決意した理由としては以下の点になります。
- 持ち株会の株式のポートフォリオに占める割合がでかくなりすぎて期待リターンをゆがめる。
- 自分の勤めている会社という事を抜きにして、投資先として考えた場合に積極的に投資先とならない
- 社内から見ていて、この先、少なくとも2,3年で飛躍的に業績が向上するとは思えない
- 一定額配当を続けており、増配傾向が無いうえ、配当利回りも低い
- 来るべき暴落に備え現金を確保しておきたい
1.はそのままです。ブログでも月次でリスク・リターンを出して出していますが、日本株クラスに分類した個別株が比率がでかすぎて、本当の期待リターンからかい離している事が自分の中でかなりもやもやしていましたが、今回売却することですっきりしたいと思いました。
2~4は、結局同じ事を言っていますが、私が社外の一投資家として客観的に企業分析した時に、はたしてこの会社を投資先に選ぶかというと疑問です。
内部事情を知っていますが、一気に業績が悪くなる事は無くても、その逆もない会社です。また配当利回りもそんなにいいわけではなく、中途半端な株です。
5.は、今株価は高値圏にある事はほとんどの人が同意する事であり、このまま自社株を持ち続けていても、暴落時にあのときに売っとけばよかったと後悔することになりそうだからです。
私の会社も、業績はそんなに下がっていなくても、リーマンショックの時は業績に関係なく売り込まれました。メインのインデックスファンドは暴落の覚悟はできていますが、自社株に対しては全くその心構えが出来ていません。
持ち株会を続けていい場合
逆に、私のようなケースに当てはまらない場合、持ち株会を続けて良いのではないかと思います。
すなわち
- 社員持ち株会の割合がポートフォリオのごく一部
- 客観的に見て投資先として検討に値する
- 内部からみても社内に活気があり成長性がある
- 配当性向も高い(配当を重視する場合)
- 暴落に備え十分な現金残高がある。
もっともこの条件に当てはまる会社に勤めている人がアーリリタイア系のブログを見るとは思えませんが。
自社株を売る手続きとタイミング(私の実例)
自社株を売るタイミングはインサイダーの関係もあり、思ったタイミングで売らせてくれません。手続き上は会社にこの期間で売りたいのですが?という申請を書面で出し、許可が下りてからになります。
おそらくどの会社もそうでしょう。
売るタイミングは下半期の権利確定日の後に売って配当を貰いたいと思いましたが、そこまで待つと決算が近いため、許可が下りなそうです。
また私の会社は、業界の中でもマイナーな部類ですので、日ごろほとんど出来高がありません。日ごろの出来高を見ていると、持ち高を売るだけで出来高の数%になりそうです。
そこで、持ち株会の買い付け日にぶつけて売る事を考えました。ところが、持ち株会の規約をしらべて買い付け日が判りましたが、自社チャートをみてもその日に突出して出来高が多いというわけではありません。(これに関してはどうしてなのかわからない)
結局あきらめて、9月中に売却させてくれと申請を出した結果、あっさり許可が下りました。
立場上、全株売却はまずいとおもったので、許容できる範囲の株数を残しての売却です。
実際の売却(私の実例)
許可が出た後、もたもたして暴落となったら目も当てられないので、前日の終値で指値としてまとまった株数を売り注文しておきました。証券会社は会社指定の野村証券です。
普段の出来高からみて一気に売却は難しいかなと思いつつ昼休みに見てみると全株約定していました。売却額230万弱、税込60万程度の利益確定です。
これだけみるとなかなか悪くない利益ですが、十数年の積み立ての結果ですし、おそらくインデックス負けているのであまり喜べません。
それにしても驚いたのは、野村証券の手数料の高さです。
野村のエコ割に加入してホームトレードの手数料が50%引きになっているにもかかわらず手数料は11,396円も取られました。正規料金なら22000円超ですよ。。。
売る前に株式移管も考えましたが、移管手数料が10800円なので、あきらめました。
SBI証券なら税込994円(スタンダードプラン)ですので野村証券がつぶれないのが不思議です。
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