アーリーリタイアライフを左右する自動運転技術

エッセイ

どんどん良くなる今の暮らし

昨日のエントリでこれからもどんどん生活が良くなっていくと言いましたが、私が最も期待している技術に自動運転があります。

ほんの2,3年前までは夢物語だった完全自動運転が、あと7、8年後の2025年頃には実現するというのです。

この自動運転が実現するかどうかで、人のライフスタイルは劇的に変わると言われています。妄想の域を出ませんが、どんなふうに変わるのか考えてみたいと思います。

自動運転技術が生活に与える影響

■通勤
通勤のために所有する必要が無くなります。運転手がいない事でタクシーのコストが劇的に下がり、毎朝8時に家の前に迎えに来てもらう事が可能になりますし、IT技術と組み合わせて各人のニーズを把握することで、移動経路を最適化して乗合いタクシー的な事も可能になるでしょう。

移動時間中は寝ることも出来ますので、多少の長距離通勤でも問題ありません。今の首都圏の道路事情で全員が車通勤をするキャパあるのかどうかは疑問ですが、すべての車が自動運転となり、かつそれぞれの車が連携して動けば案外可能かもしれません。

■旅行・出張
時間を最大限に活用できるように夜間の移動が増えると思われます。

首都圏から京都・奈良あたりの旅行なら、金曜の夜会社が終わってから車に乗り込めば、寝ながら移動して朝には目的地です。

土曜の朝から、観光して一泊し、日曜深夜のギリギリまで遊んで車に乗り込み、月曜の朝にそのまま出社ということも可能です。

出張も同じで東京・大阪間の出張ぐらいであれば、前日の深夜出発、翌日はフルで仕事をして車に乗り込み次の日の朝出社なんて事も可能です。(出張手当ははずんでほしい物です。)

■運転免許・お年寄りの事故問題
運転免許取得は趣味として車を楽しみたい、特殊車両などの運転に必要など一部の人のみが取得する物になるでしょう。

もしかしたら公道での手動運転は他の自動運転車の妨げになったり、事故の原因になることから禁止されるかもしません。

当然ですが車に乗るのに免許は不要になりますので、お年寄りの事故の問題や、過疎化・高齢化した田舎町で交通手段が無いという問題も無くなります。

■駐車場
現在は車は製造されてから廃車になるまでそのほとんどが止まっている状態ですが、みんながタクシーを使って車を所有せず、ニーズに合わせて最大限車を活用すれば車は常に動いている事になりますので、駐車場はほぼ必要無くなると考えられます。

必要であったとしても、需要が減る深夜・早朝に一時的に止める場所さえあればよいので、それこそ空いている道路わきにでも止まっていればよいのです。これによりかなりの駐車場の数が減り、土地が有効活用されると思います。

■緊急車両(救急車)
今までは救急車を呼べば、当たり前ですが来るまで待たなければなりませんでした。

しかし自動運転技術が発達すれば、流しのタクシーを捕まえて緊急車両とする事が出来ますので待ち時間は限りなくゼロにできるかもしれません。

そのタクシーで患者を運んでいる間に、消防署から正規の救急車が出動し、最も近い所で落ち合えば緊急搬送時間をかなり減らせるのではないでしょうか?タクシー内から緊急医療機関につながって医師の指示が受けられればなお良いでしょう。

リタイアライフにはどう影響するか

さてこうやって妄想して見ると、自動運転技術がリタイアライフに与える影響も見えてきます。車による移動のコスト(コストというのはお金と労力の両方を含みます)が減るので都会と田舎の交通格差が減ると考えられます。

そうなると、今まで田舎で自然が豊かなのは魅力的だけど、生活に不便なのでリタイア先としては遠慮したいと考えていた場所も候補地として挙がってきます。

今ならそういう立地の物件はめちゃくちゃ安いですが、一度買ってしまうといざ手放すときに買い手がつかないわけですが、自動運転実用化により流動性も高まり(値段も上がりますが)検討の余地が出てきます。

また、都会も駐車場が必要無くなったり、田舎の価値が高まることで相対的にお値段は安くなると思いますので、都会でバス停から徒歩15分以上など、立地条件の悪い所も格安となり、これもリタイア地の候補足り得るでしょう。

そう考えると今から自動運転が実用化される日が待ち遠しいです。

コメント