今年ようやく終わる自治会(町内会)役員
去年の春ごろに以下のエントリを作成しました。


そういう訳で、役員が嫌で嫌で仕方なったのですが、
曲がりなりにも一年間自治会をやってきて、今度の役員会で晴れて一年間の役を終えることになります。
この一年自治会活動をやってみての感想ですが、終わるとなると色々あったことがいい思い出となって。。。
って全然そんなことないですね。
とにかく一日でも早く次の人に役を回したい。
そんな気持ちで日々を過ごしています。
自治会(町内会)の問題点
一年間活動を通して、私が感じた自治会(町内会)の問題点を述べます。
行政がやるべきことを無給で肩代わりさせれている
一番問題に感じているのはこの点です。
たとえば、市の広報紙の配達。
私の住んでいる場所は集合住宅なのですが、市の広報紙の配達は、自治会長の所に届いた広報紙を、自治会の広報係が各家庭に配っています。
けれども、これ本来は行政の仕事です。
自治会は強制加入ではないので、断固入らない人もいるのですが、その場合は自治会が提供するサービスは受けられないことになっています。
しかし、市の広報紙は、市からの委託でやっていますので、自治会未加入の世帯にも配る必要があるのです。
これは本来は行政の仕事なので、未加入の世帯には配布せず、市役所まで取りに行かせるか、自治会メンバーに配布させるなら、市から委託料がでてもしかるべきです。
今は行政の無償の出先機関としてタダ働きをさせれているのが現状です。
そういった行政の無償の肩代わりが広報紙配りだけでなく、たくさんありました。
活動が平日の仕事がある
私は何とか回避していたのですが、昔の古い制度を引きずったままなので、明らかに主婦がやることが前提の役がありました。
具体的には福祉担当がそうで、仕事は、老人ホームでのボランティア活動や、集合住宅内の独居老人の訪問などです。
ボランティア活動は平日で、それも料理を作ってふるまったり、健康体操など実施という内容なので、明らかに主婦でないと対応できません。
ボランティア活動も昔からやってきたことが引き継がれてるだけみたいなので、やる必要があるのかどうか謎ですし、この共働きが当たり前のご時世で時代錯誤な役職だと思いました。
これも、本来であれば行政の仕事です。
もちろん無償。
明らかに適任でない人もやらされる
持ち回りなので仕方がないのですが、明らかに適任で無い人が選任されます。
今回私は、防犯、交通担当として、集合住宅内の駐輪場の管理をやりました。
駐輪場を各世帯の自転車の利用申請によって、場所を割り当て、それをエクセルで管理していました。
しかし、私と同じく防犯、交通担当となった若いにーちゃんと月ごとに交代でやっていたのですが、このにーちゃんが頭が悪すぎたのです。
いちおうエクセルは使えると言ってたのですが、担当の都度、関数をぶち壊してくれます。
毎月自分の番になった時に、泣きながらエクセルを修正していました。。
OBがめんどくさい
これらの中でも一番めんどくさかったのが昔の自治会(町内会)役員経験者が事あることに口をはさんでくることでした。
現役役員が、仕事の無駄なことや、今どきの事情に合わない無意味なことを見直そうとすると、いちいち反対意見を唱え始めて見直しが潰されるのです。
無意味な仕事でも、われわれが散々苦労したんだから、お前らが楽をするのが気に食わないという理由で反対しているのが明らかです。
表向きは、自治会のメンバーとして、仕事をちゃんとしてほしいという体で文句を言ってくるのがたちが悪いです。
「お前らはもう自治会役員じゃないんだから黙っとれ!」と何度口から出かけたことか。
もちろん、目を付けられるとめんどくさいので、一年間の辛抱と思い黙ってましたけど。
これ、たとえば会長になって、過去の色々なしがらみを捨てようと思うと相当エネルギーがいります。
ほとんどの役員が一年間だけなので自分の任期中は無難に過ごそうと思うのではないでしょうか。
そうやって誰も得しない自治会活動だけが延々と残っていくのです。
自治会のない所に引越ししたい
そんなことに一年間耐えて、この春ようやく無罪放免です。
自治会、町内会の無駄作業にうんざりしている住人は多いと思うのですが、日本人の悪い所で、だれもが無駄と思いながらも周りに流されて続いていくのでしょう。
ちなみに、全国で唯一自治会が無い都市は、武蔵野市だそうです。

連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)は隣組が戦争を推進させているとして廃止した。しかしGHQが去った後に再び日本政府は、自治会の制度を復活させた。これに対して武蔵野市は、軍国主義の反省から自治会を復活させなかった。
リタイア後は武蔵野市に住むのがいいのかもしれません。
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