現金余力、率で見るか、額でみるか

資金計画

理想の買い付け余力

我が家の資産運用の目的はブログのタイトル通り、アーリリタイア目的で持っているわけですが、その資産のうち現金は3400万円程度で、現金比率は33%、資産3分法で考えた場合ちょうどいい塩梅ということになります。

ただ、資産3分法というのは普通は「現金」「不動産」「株式」の3分割を言うのであって、私のように残りの2/3を株式と現金で1/3+1/3で持っている場合はたとえ現金比率が資産全体の33%であってもあまり意味はありません。

単純に買い付け余力が3000万ほどあるというだけです。

 

現金比率33%の意味

ではなぜ3000万以上も現金で持っているかという事です。

ここでかっこいい理由が言えればよかったのですが、これがお恥ずかしい話、単に臆病風に吹かれた結果だったりします。

私が投資を始めた時、10年以上前の2005年あたりになりますが、当初は生活防衛資金として500万程度を確保して積み立て投資を始めます。

記憶があやふやですが、年間250万程度の積み立てを目指し、月々20万円ほど積み立てていきました。

年間250万円の積み立ては当時としてはカツカツだったと思います。
現金は当初の500万を残して後はフルインベストです。

 

やってきたリーマンショック

いい感じに投資額が積みあがった時に例のアレ、リーマンショックが襲い掛かります。積みあがった資金はあれよあれよと減っていき、せっかくコツコツ積みあがった資産が、日に日に目減りしていくのは恐怖以外の何物でもありませんでした。

何しろ、新聞やニュースサイトには、未曽有の経済危機、株価が20年前、30年前の水準に戻ったなどという見出しが躍っていました。

普通に考えたら20年前の水準に戻ったら、さらに元値に戻るのに20年かかると思ってしまいます。

1920年の世界恐慌では株価が元の水準に戻るまで20年以上の年月を要しました。

正直かなり失敗したなと思いました。

強い意志を持って継続といえば聞こえはいいのですが、ただ単に損を確定してしまうのが嫌で売る決心も、やめる決心もできずに惰性で積み立てを続けていたにすぎません。

一度ネットバブルで退場していますし、この誰でもできる投資法で退場したら自分はダメ人間になってしまう言う意地もありました。

 

リーマンショック後

幸いにもリーマンショックでは元の株価に戻るまで4年ほどで済み、株価は元の水準に戻りました。

元の水準に戻ったということは、その間の積み立て分はプラスになったということです。

そしてその4年の間に私も若干の年を取り、会社での地位も少し上がって、更に積立額を増やす余裕はできましたが、リーマンの際のトラウマで投資額を増額することができませんでした。

その結果、積み立て額はそのままに、現金だけが最初に決めていた生活防衛資金の500万円を大幅に積みあがって行きました。

現金の積み上がり過ぎには含み損が解消したあたりから気づいてはいたのですがこのまま一本調子に回復するわけがない。修正するのは相場が下落した時でいいやと思ったままずるずると今に至ります。

今から思えば、最初に決めた方針に乗っ取って、生活防衛資金以外をすべて積み立てに回せていればまた違った結果が得られたのかなと残念ですが、それも結果論であることも事実。

 

 

今後の予定

積み立て投資は積み立て額の総額が同じであれば、下落相場の時は多く積み立て、上昇相場の時には少なく積み立てる方がリターンは大きくなります。

ただ下落相場はどこが底かわかりませんし、上昇相場はどこが頂点かわかりません。

ただ誰が見ても不景気、だれが見ても好景気というのはわかります。

今後もし相場が下落に向かい、だれが見ても不況ということになれば、現金余力を絶対額、例えば年間生活費の2年分と決めて、その余力になるまで買い付け額を増やそうともくろんでいます。

また、だれが見ても好景気ということになれば、今のように余力を率でとらえて1/3程度になるまで余力を蓄えようと思っています。

現在のところ誰が見ても好景気という場面ですので、しばらくはこの余力を維持したいと思っています。

 

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