期待リターンがマイナスのファンド?
私は基本的にはインデックス投資を投資のコアに据えているので、国内債券クラスのファンドもいくつか持っています。
最近は、債券クラスの積み立てをほとんどしていませんが、昔は律義に国内債券クラスのファンドも積み立てを行っていました。
その中には今となっては信託報酬が他と比べてやや高いファンドもいくつかあります。
具体的には以下のファンドたちです。
- SMT 国内債券インデックス・オープン 信託報酬:0.37%(税抜き)
- 日本債券インデックスe 信託報酬:0.37%(税抜き)
もう積立を行っていないので、メンテナンスを怠っていたのですが、本日ちょっと様子をチェックしてみました。
SMT 国内債券インデックス・オープン
- トータルリターン3年 1.97%
- トータルリターン1年 -1.53%
- 修正デュレーション 8.79年
- 最終利回り 0.13%
日本債券インデックスe
- トータルリターン3年 1.94%
- トータルリターン1年 -1.56%
- 修正デュレーション 8.34年
- 最終利回り 0.13%
あれっ!?最終利回り0.13%? 信託報酬それぞれ税抜き0.37%だから、
0.13 -(0.37%×1.08)= ー0.2629
もしかして、このまま金利動向が変わらなければ、これらのファンドって持てば持つほど損になるの?
ちなみに、信託報酬の比較的安い、<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンドも信託報酬税抜き0.15%なので、これも金利動向が変わらなければマイナスになりそうです。
最終利回り悪化はマイナス金利政策が原因で日本国債の市場価格がアンダーパーになった事が影響していると思われます。マイナス金利が導入された際に、国内債券クラスのファンドは大きく基準価格が上がったのですが、いいことばかりでなく、マイナス金利が続くと、信託報酬負けして最終的には期待リターンがマイナスになるファンドも出てきそうです。
このままの状態が続けばどこかで乗り換える事を考える必要があるかもしれません。
2018年2月20日追記
結局この記事で話題にした国内債券ファンドはまだ持っています。
なぜならばその後の日銀の事実上のマイナス金利政策の撤回で日本の国債の利回りが改善しており(相変わらず個人向け国債の利回りは最低の0.03%に張り付いたままですが)わずかながらも利益の出ている債権ファンドを売却することがためらわれたのと、売却しても現金の持って行き先がないからです。
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