土曜日の夜にとりとめのないことを思いついたので、メモ書き程度にエントリします。
家計金融資産1800兆円
現在の日本の家計の金融資産は、2017年9月の段階で1800兆円だそうです。
このうち現預金は945兆円で、前回調査から2.8%の増加。
株式の比率も前年から続く株高で増加していますが、これは主に含み益と円安により増加したたことが主な要因で、現預金から株式への流れにはまだまだ至っていないようです。
現預金945兆円はどこにあるんだろう
この現預金945兆円が、その半分でも株式市場に流れたら、先に株式を買っている私は、ウハウハだなという妄想が発端ですが、私にはどうにもよくわからなくなってきました。
945兆円は現在現預金なので、銀行の預金口座にあることは間違いない。
銀行はその預金に利子をつける必要がありますが、適切な貸出先が無いため、日本国債をその運用先とするため、日本国債を購入。
日銀が長期金利を下げるために、銀行から国債を購入。
銀行の手元には、また大量の現金が戻ってくる。
日銀が、安い金利で市中(銀行)から国債を購入すれば、銀行はそれだけで儲けになるので、預金者には雀の涙ほどの金利を付けて、残りを収益として計上し、さらに余った預金は日銀の当座預金に預ける。
うーんやっぱりこれでなんで景気が良くなるのか、さっぱりわからん。
日銀がETFを直接買い付ける方は、株価に影響するので、その含み益を得た人が金を使うから景気が良くなるというのは、直感的に理解できます。
この日銀の国債買い入れも別に日銀の印刷局が紙幣を刷ってるわけではなくて、帳簿上銀行から移動したことして、銀行は帳簿上国債が減り、現金が増える。
その際に、その金利差の分だけちょっと帳簿上の数字が増える。
こういう理解であっているのだろうか。
現金の記録はどこにあるのか
日銀の国債買い入れオペの話はそこまでで置いておくとして、銀行における預金の管理が気になります。
私たちは何となく、銀行の預金通帳に数字が並んでいることでお金があると思っていますが実態は磁気的にどこかのハードディスクに書き込まれているだけ。
金本位制でもないので、どこかにその裏付けとなるものがあるわけではありません。
物を買ったりするときに、その数字と自分の所から他人のところに付け替えるだけで、欲しいものが手に入る。
よくよく考えてみれば、今の銀行や金融システムに絶対の信頼を置いていないと怖くてできません。
ある突然銀行のシステムが飛んで、預金者の預金残高が消えたりしたことが今までにただの一度もない所を見ると、どういう風にバックアップを取ったり、勝手に書き換えたりできないようになっているのか興味があります。
最近は預金通帳すらないので、ある日突然口座残高を確認した時に残高が0になっていて、問い合わせても「もとから0円でしたよ」と全員に口裏合わせられたら、証明するすべがないななどと、土曜日の深夜にとりとめのない妄想をするのでした。
みんなが株を買ったらどうなるのか
さて、話を最初に戻して、家計資産の945兆円、これを貯蓄から投資へという掛け声のもと、なるべく投資に向かわせようとしているのが現在の政府の政策です。
もしこれに乗ってみんなが株を買うようになるとどうなるんでしょうか。
実体経済としては何も変わっていないのだから、株高にはなるかもしれませんが、配当利回りは低下します。
理論的には国債金利に限りなく近づくところまでは行くはずです。
そうなると、リスクのある株は割に合わないから、預金でいいやという人が一定する出るはずで株価はどんどん売られ、売られるから、預金のほうが良いとまた更に売られる。
結局、イノベーションを起こすなどして企業価値が高まらないと、みんなが株をを買った所で、一時的なバブルが起こるだけのような気がします。
やはり、投資家有利な政策とともに、企業の経済活動にも有利な政策をしてもらわないと、片側だけでは駄目なのでしょう。
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