家の投資内容にほぼ無関心の妻
我が家では、半年に一度は、家の資産内容や運用状況について家族に説明する機会を設けています。
我が家には私以外の家族は1人しかいませんので、主に妻に説明することになります。
一応、インデックス投資の考え方や、その運用での過去実績についての説明をしているつもりなのですが、いまいちわかっていない様子です。
妻に資産運用についての相談を受ける
ところが今日、どういう風の吹き回しか、以下のような会話を我が家でしました。
妻:「ねぇ。 私個人の資産の、毎月の積立額を増やしたいんだけど。」
私:「あら、いままでそんなこと一言も言わなかったけど、どないしたん?」
妻:「私、めんどくさがりだから、家計簿とかも全くつけてないでしょう?」
私:「うん。人には、向き、不向きがあるからな。」
妻:「最近、お金たまってる実感がないんだよね。強制的に積み立てれば、間違いなくその分はたまっていくわけだから。」
私:「つまりは、財形貯蓄みたいに確実に貯金するために積み立てしたいって事?」
妻:「まあ、そうなるかな。でもちょっとは儲けたいかな。」
私:「じゃあ、後で現状を確認しながら、どうするか決めますか。」
どうやら、全然家計簿を付けないため、何にどれぐらい使っているかわからず、いまいち貯金ができている実感がないとのお悩みの様です。
私は、毎月の資産確認で妻の口座にどのぐらいの貯金があるのか聞いてるので、確実に貯蓄は出来ていることを知っているのですが、口頭で報告するだけの妻はそのことすら把握していない様子。
妻の資産に関しては総資産額のみチェックして、その他はほぼノータッチでしたので、この機会に資産の棚卸しをすることになりました。
現状の資産内容を確認
妻の資産総額については毎月聞いていましたが、今回はその詳細についても聞き出しました。
内訳は以下の通り。
リスク資産についてはすべてインデックスファンドで具体的には次のラインナップ
日本株:たわらノーロードTOPIX
先進国株式:ニッセイ外国株式インデックス
新興国株式:たわらノーロード新興国株式
国内債券:SMT国内債券インデックスオープン
日本国債:個人向け国債変動10
トヨタAA型種類株式は、株式ですがその性質上、国内債券に分類しました。
リスク資産はあまり持ってないようでいて、私と同じ物をちょくちょく買い足した結果、昨今の上げ相場で膨らんだようです。
アロケーションとしては悪くありません。
むしろ私よりリスクが少ないという点で良いかも。
リスク許容度を確認
アロケーションとしては悪くなかったので、リスク許容度の確認に行きます。
私:「この資産のうち、どれぐらい減っても許容できる?」
妻:「わからないなぁ。実際になくなってみないと。」
妻:「けど、総額も毎月確認されないと把握してないから、半分ぐらいは気にしないかも。」
私:「半分っていうと結構な額だけど?」
妻:「仕事を辞めたならまだしも、今の仕事をクビになる可能性はゼロだしねぇ。」
私:「(この公務員め)なるほど。でも2人してリタイアしたらそうも言ってられない。」
妻:「じゃあ、現金の額はそのままでこれから貯金する分をすべて積み立てにしたい」
私:「月にどれぐらい?」
妻:「わからない。。どれぐらい行けるの?」
私:「しらんがな。。今、家計には月26万円入れてもらってるから、手取りから考えると月24万円ぐらいは、手元に残るはず。」
妻:「うそー。そんなに残ってないけどなぁ・・・。」
私:「ボーナスも、全部入れてだからな。実感はそんなにないのかも。」
妻:「うん、無いね。じゃあ、10万と言いたいところだけど、8万円で。」
私:「積み立てるファンドの配分はどうする?」
妻:「わからない。」
私:「えーと、投資のリターンというものは、ほぼ、どの資産クラスに投資するかによって決まっていて・・・・。」
ー以降 しばらくインデックス投資とアセットアロケーションついての説明―
妻:「色々聞いたけど、結局わからない。その偉い学者がそういってんなら、それでいい」
私:「・・・・・・。じゃあ、家と同じという事で。」
妻:「あ、最近、アメリカが調子いいって聞いたんで気持ち多めで!」
私:「財形貯蓄みたいに貯金額を増やしたいといってたのは?」
妻:「現金が結構あるから、比率は低くなっても絶対額があるから大丈夫でしょう。」
私:「いまいち、わかってるのか心配やなぁ・・・・」
最終積立額を決定
結局、自分で決めたのか私に誘導尋問されたのかよくわからない形で以下の積立額に決定しました。
- ニッセイ外国株式インデックス 4.5万円
- たわらノーロード新興国株式 1万円
- ニッセイTOPIXインデックス 0.5万円
- 楽天・全米株式インデックス 2万円
以上、計8万円の積立。
このまま積み立てれば現金比率以外の今のアセットアロケーションを崩さず行けるはずです。
若干、先進国株式の中のアメリカ要素を増やしつつ。
妻の資産運用相談をしてみて
他人の資産運用相談に乗るのがこんなに難しいとは思いませんでした。
相手が投資についてある程度の知識をもっていて、
「こうしたいけど、どう思う?」
というような質問なら、普段思っている自分の投資スタイルを説明することはできると思います。
けど、漫然とした「資産運用はどうしよう。」というような相談だとやはり自分の意見の押し付けにならないかという懸念があります。
今回も結局は今の私の投資手法と似たようなアロケーションを取ることになってしまいました。
しかし、本当のアドバイスというものは自分の実体験からしか導きだせないので、他人に自分の投資スタイルと全然違うものを提案できる人は、よっぽど自信がある人なのでしょう。
やはり証券マンや銀行マンが、たとえ誠実だったとしても、何も知らない顧客相手に自分の意見を押し付けることなく最適なプランを提案することはほぼ不可能でしょう。
あと、投資に全然関心のない妻が、アメリカが調子いいという事を言い出したんで、これはフラグかもしれません。(1月末の急落は知らない模様)
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