ダウ平均、日経平均ともに、急激に下げています。
こういう時にインデックス投資家としてやるべきことは、基本的に何もありません。
強いて言えばリスク許容度をチェックするぐらいですが、それも相場が下落しているときは変に怖気づいて含み損のまま狼狽売りをしないとも限らないので、難しい所です。
確実に実施できて、確実に効果がある施策
そんなインデックス投資家にとってはするべきことがあまりない下落相場ですが、どのインデックス投資家も必ず行ったほうがよく、確実に効果が出る施策があります。
それは、
損益がプラスマイナスゼロになったところで、インデックスファンドを乗り換えること
です。
昨今、インデックスファンドの信託報酬率の値下げ競争が激しく、過去に最安といわれたファンドも、eMAXIS slim シリーズの登場などによって、最安値では無くなってきています。
そんな手数料値下げ競争下にあっても含み益が出ている手持ちのファンドについては税コストがかさむため、高々ゼロコンマ数パーセントの手数料差では、2017年度のような上昇相場では、なかなか乗り換える機会にめぐまれてきませんでした。
しかし、下落相場で、もし手数料の高いファンドがの基準価格が下落してプラスマイナスゼロ付近になったら、手数料の安いファンドに乗り換えるチャンスです。
なぜプラスマイナスゼロ付近なのか
ではなぜ、プラスマイナスゼロ付近がベストといえるのかというと、支払う税金がセロだからです。
何を当たり前のことを言っているんだという事ですが、少しでもプラスならこれは課税対象ですので、乗り換えるタイミングとしてはあまりよろしくないのはお分かりいただけると思います。
では、マイナスの時はどうなのかというと、これも課税額がゼロであることには変わりないのですが、売却した場合にそこで損失が確定するのが良くないのです。
乗り換える前のファンドの損失が確定し、乗り換えた後のファンドの購入金額が決定する。
そうなってしまうと、乗り換えた後のファンドが、再びプラマイゼロの位置を超えて価格が上昇した際に、購入時と現在時の価格差がそのまま課税対象となり、儲けが出ていない部分も課税対象となってしまいます。
ファンドの損失は3年間繰り越せるとはいえ、3年以内に基準価格が戻るという保証はありませんし、戻った場合も、一度乗り換え後のファンドを売って買い戻すという手間が必要になります。
また、繰り越した損失と通算するために、損失時と買い戻し時の2回の確定申告が必要ですので、これも手間がかかりあまりよろしくありません。
これらのデメリットを防ぐには、乗り換えを検討しているファンドをプラスマイナスゼロで売却し、損も得も無い段階で乗り換えることがベストとなります。
下落時は乗り換え検討する良い機会
したがって、普段から乗り換えたいファンドがある場合は、下落時は乗り換える良いチャンスです。
狼狽売りをしないために、下落時は証券会社のサイトにログインしないという人もいるようですが、乗り換えたいファンドがある場合はこうも言ってられません。
毎日証券会社の口座にログインして、乗り換えたいファンドの損益がプラスマイナスゼロになっていないかチェックしましょう。
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