うちの父も持っていたグロソブ
直前のエントリで、父と相続について話をしたと書きましたが、その話の中で、父の口座の中にかなりの額のグローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の残高があるということが分かりました。
グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)といえば、ある時期に一斉を風靡したファンドで、数多くのシニア層が退職金をつぎ込んだファンドとして有名ですが、ご多分にもれず、父も銀行員の営業トークにだまされたのか保有していました。
そうです。父は銀行の窓口でファンドを買っていたのです。おそらく購入時にもたっぷりと手数料を取られたことでしょう。
病院で聞いたときは今どうなっているのかはわからないとのことで、家に戻ってから母に銀行の残高明細を見せてもらいました。
幸いにも損失は出していない模様
どうやら買ったのは2000年頃で、民主党政権下の超円高でしばらくは含み損を抱えていましたが、昨年10月の黒田バズーカ第2段あたりから円安に振れたためかろうじてプラスに転じているようでした。
もちろんその間に分配金を受け取っていますので、トータルでは大幅プラスですがインデックス投資家としては、同じ債券に投資するのであれば、ノーロードのグローバル債券INDEXファンドで信託手数料の安い物を買っていればさらにプラスになっていたのになぁと残念な気持ちになりました。
毎月分配型だけに、税金もその都度持っていかれてます。
額も結構多いだけに潜在的に儲けそこなった額もかなりの物です。
父をどう説得しようか悩む
これからの課題としては、入院している父にどうやってこのファンドがあまり良くない
ということを説明し、解約するか別のファンドに乗り換えるように説得するかということです。
「わるいようにはせんから、任せとけ。」ということもできますが、乗り換えるにしてもリスクはあるわけで、損失が出た場合、「あの時に乗り換えたからだ」といわれるのは避けたいので、同じ商品性をもったもっと低コストの債券インデックスファンドに納得して乗り換えてもらいたいのですが、説明下手な私としてはあまりうまく説明する自信がありません。
おまけに、同じ銀行ならハードルが少ないかと思いその銀行の取扱商品を見てみたのですが、みごとにぼったくり商品ばかりです。
こんなぼったくり商品では、グロソブがかろうじて一番ましで、まあよく最悪の中で最良の選択をしたなという感じでした。
ということで、グロソブを解約してもらい、別金融機関に資金を預け替え、インデックス債券ファンドを納得の上で購入してもらい、年度末には今出てる利益の確定申告をしてもらうというとても難易度の高いクエストが発生してしましました。
さて、どうしたものか。。。
コメント
初めてコメントします。
グロソブは悪く言われますが、おっしゃる通り銀行のラインアップの中ではかなりマシな方で最大ファンドに成長したのも理由の無い事ではないんですよね。
最悪の中の最悪ではないし、なによりお父さんの資産ですからいずれ相続するかもしれないにしてもそっとしておいた方がいいような気がします。うまく説明できそうにないならなおさらです。
>さいもんさん
コメントありがとうございます。
たしかに言われてみれば銀行で買うにしては悪くない選択のように思えてきました。
金融資産のほとんどがグロソブならまだしも、絶対額としては少なくないですが、
資産の一部ですし、他に外貨建ての資産はないのでヘッジにもなると考え、
見守っておくことにします。
ちなみに、財産目録を聞いている際に、冗談めかして「ほかに隠し資産はないの?」と
聞くと、「あったけど、みんな株で損した。」と答えが返ってきました。
血は争えないようです。(^^