元気だった父が突然大病の診断を受けた
始めたばかりのブログを1ヵ月ばかり更新していませんでしたが、実は実家の父が心臓を患って大きな手術をすることになり、父、母ともに高齢のため、医者から手術の説明を聞いたり、その後の手術の立ち会い、母のサポートのため実家に戻っておりました。
父は仕事をリタイアするまでは、会社で役員をしていたこともあり、何事も自分で決めてしまう人で今回の手術の件も何の相談もなく、一週間前にかるく「今度心臓の手術を受けるから」と聞かされました。
よくよく聞いてみると命にかかわる場合もある手術とわかり、あわてて会社に休みを申請して実家行きの新幹線に飛び乗った次第です。主治医の説明によると手術は12時間もかかる大きなもので、成功率は7割、心臓なのでガンなどの手術と違い、失敗イコールそのまま戻ってこない可能性がある等を説明されました。(主治医は死ぬという言葉を避けるために「戻ってこない」と表現してました)
また、手術は2回に分けて行い、2回目はそれほど危険性は高くないが、1回目が難しく、合併症として半身不随になるということもあるが、2回目を行わないと意味が無いため、そうなった場合本人は嫌がるかもしれないが家族が説得して2回目を受けさせてほしいということでした。
命に係わる手術と聞いても冷静だった父、動揺した私
父はいたって冷静に(心中は分かりませんが)話を聞いておりましたが、母がその話を聞いてかなり動揺しておりました。
手術当日の朝は、父とこれが最後になるかもしれない会話を交わし、手術室に入る父を見送りました。その後、手術中は悪い想像ばかりして本当に落ち着きませんでした。
その間にいろいろな事を考えました。
いつか両親はいなくなることを理屈の上では分かっていたが、いざその可能性を突き付けられると全く覚悟していない事。
今まで漠然と2020年をめどにアーリーリタイアプランを練っていましたが、金銭的なことばかりで、その他のことは何も考えていなかったこと。今回は強制的にではありますが、今後のことを考える機会になりました。
・私の両親は2020年に存命か?存命だった場合どうするのか?
・妻の両親は?(妻の両親も私の居住区から遠く離れて現在ご存命)
・実家と、その他の所有地はだれが相続するのか(私には弟が一人いて2人とも実家を出ています)
・実家と、その他所有地を長男の私が引き継ぐことになれば家の大きさから考えて結構維持費がかかるので資金計画を練り直す必要があります。その他所有地も活用されず雑種地として遊んでいるので固定資産税も結構かかってるはず。
・そもそも父がいなくなったら母は一人で生活することは性格からいって無理。そうなると私と弟とどちらが面倒をみるのか。
遠い先のことだと思っていた将来
アーリリタイア後なら私が面倒をみるのは全然OKですが、アーリリタイア前は?リタイア後でも嫁さんが同居に納得するのか?それらを考えた場合、いままでアーリリタイア後の計画はどこか夢物語で本気で考えていなかったことを思い知らされました。
結果として手術は無事に終了して父は戻ってきましたが、手術後もすぐに集中治療室から出てくる予定でいたのが人工呼吸器が外せず、いつ急変するかわからない状態がずっと続いておりました。
わたしはいつまでも会社を休めないので手術後すぐに帰ったのですが、気が気でなく落ち着かない日々を過ごしていました。
そして今週になってようやく人工呼吸器が外れまずは山を越えたとのことで、一安心しブログを書く気になったというわけです。
主治医によると手術による体力の衰えが著しく、2回目の手術の予定がいまだ立っておりません。
ただ、もう意識は回復し普通に話せるようになったとの事。
今回のことで母はかなり気弱になっており、口には出しませんがわたしか弟のどちらかに
実家に戻ってきて欲しそうです。
アーリーリタイアは一般的なライフプランではない
私が実家に戻るとなれば、それはアーリーリタイア時期を早めるということですので、これは、真剣に今後のことを両親、そして嫁さんとも話し合う必要がありそうです。
私の両親とも昔堅気で、アーリリタイアというライフスタイルなど言葉すら知りもしないでしょうから私が一緒に住むとなれば、当然私は実家に戻って新たな働き口を探すとおもっているでしょう。
はたしてアーリリタイア希望という事をどう切り出したものか?その考えをを理解してもらえるのか?
単純に仕事を辞めたいので実家に夫婦で寄生をもくろんでいるように取られないか?
弟は両親との同居をどう考えているのか?
私が両親と同居することを嫁さんは納得するのか?などなど課題は山積みです。
一番楽なのは、一緒に住みたいと思っている母の意向に気付かないふりをしてそのままやり過ごすことなのですが。。
私は親がいる間に親孝行したいとおもっていて板挟みです。
リタイア資金が潤沢であれば資産額をみせて両親の財産など当てにしてない事を両親をと弟に説明し、実家を2世帯住宅にして嫁さんに両親との同居を納得させアーリリタイアするだけなのですが、今の資産額だとやはりそれには当初のアーリリタイアの予定通り2020年頃になりそうです。
はたしてそれまで両親は存命か?とりとめのない考えがぐるぐるするだけで答えは出ません。
コメント
お父さん今後も心配です。お母さんも精神的に不安定になるかもしれないのでできるだけサポートすることができればいいですね。
アーリーリタイアは家族がいればそちらの了承というかある程度の理解を求めておかないと摩擦が生じると思うのでうまく話を切り出していかないと揉めてしまうかも?
私は数年前から話を親に切りだしていますが幸いに物わかりのいい親なので「人生一回しかないしな」ということで納得してもらえました。
自分の親・妻の親、ここらあたりがアーリーリタイア希望者の一つの悩み事でもあるようです。
>クロスパールさん
ご心配ありがとうございます。
私の両親も、妻の両親も子供の選択には不干渉した。
不干渉であるが故、先回りして親の期待にこたえるべく、
イイ子を演じてきたので、アーリリタイアの件もうまく伝えられる自信がありません。
一番良いのは会社をリストラされるなどして不可抗力的にリタイア生活とかであれば
納得させられそうですが。。