従業員持株会のメリット、デメリットー実はもう売ってしまいたい

ほぼ一週間ぶりの更新です。
この一週間、業務が忙しく、帰りは夜遅くになり、そこから更に帰りが遅い妻の食事の準備、後片付け等、ブログを更新する暇がありませんでした。
それはさておき、持ち株会の話題です。

私は従業員持ち株会に入っています。

持ち株会に入ることになった理由は以下のエントリにも記載していますが、まずは会社のIPO時に大儲けした同期がいた事です。

自社株保有者の悩み
自社株保有者の悩み
自社株は日本株の資産クラスに入れるべきか? 私は会社の持ち株会に入っています。持ち株会に入った理由は自社の上場の時大儲けした同期がいた事。ですがそんな尻馬に乗って儲かるわけもなく、あえなくITバブルがはじけ、10年以上含み損になったのでした。そ...

その同期の尻馬に乗って始めたのですが、ずっと含み損の時期が長く、後悔することしきりでした。しかし最近ようやく利が乗り始めたので、今一度そのメリットとデメリットについて整理しておきたいと思います。

従業員持株会のメリット

  • 持ち株奨励金が出る
  • 単位株未満の株を所持できる
  • 買い付け手数料0円
  • 給料からの天引きで自然に貯まる
  • 未上場株の場合、IPOで大きく儲けられる
  • 自分の頑張りが業績アップにつながり株価が上昇(笑)
  • 会社へのロイヤリティを示せる(笑)

「奨励金が出る」
持ち株会に入った場合、その拠出金に応じて奨励金が出る事が多いです。会社によっては拠出額の1割ぐらいは出してくれる所があるようです。私の会社の場合、ケチくさくて5%です。それでもこのご時世、年利とかではなく、拠出した瞬間に拠出額の5%を貰えるのはかなりおいしいと思います。拠出した瞬間もらえますので、年利∞%です。

「単位株未満の株を所持できる」「買い付け手数料0円」
拠出金が少なかったり、自社株が値がさ株であったりした場合でも確実に毎月株を買えます。また単位株未満の株をミニ株として証券会社で買う事も出来ますが、その場合は手数料が割高になる事が多いです。持ち株会であれば、買い付け手数料も0円です。

「給料からの天引き」
このブログを見てくださっている方々は該当しないと思いますが、貯蓄や投資に対する強い意志を持っていなくても、給料天引きのため自然に積立投資が出来ます。

「未上場株の場合、IPOで大きく儲けられる」
まさに私が失敗した点です。未上場の株の場合、従業員持ち株会で買える株はかなり割安の場合が多く、私の会社の場合、一株500円程度だったと聞いています。IPOの初値はITバブルの真っただ中だったため、株価は公開後に1万円を超えて、その後どんどん上昇し、2万、3万の値をつけました。当時の管理職連中は、1億円ぐらい儲けたとか。私の同期も2000万ぐらい儲けてすぐに会社を辞めてました。千載一遇のチャンスでしたが逃した魚は大きいです。

「自分の頑張りが業績アップにつながり株価が上昇」(笑)
会社が従業員に持ち株会に入ってくれと勧誘をかける際の一番の理由がこれです。
これはメリットとしてあげましたが、20余年のサラリーマン生活の経験上、全くのウソです。従業員がどんなに頑張ろうと、景気が悪い時はどうにもなりませんし、何もしなくても景気が良く、その時のテーマ株になっていたりすれば大した理由もなく株価は上昇します。

「会社へのロイヤリティを示せる」(笑)
これは”(笑)”マークを付けましたが、実はバカにできません。少なくとも私の会社では昇進試験の判断材料になっていましたので、アーリーリタイア志向で会社を辞めるつもりでも、ある程度までは昇進して、給料をアップし、資産の積み上げの加速化を狙う人は小額でも入っておくべきでしょう。

従業員持ち株会のデメリット

次にデメリットです。

  • 会社の業績と自分の資産運用が直結
  • 株主優待がもらえない
  • 株主総会に出れない
  • 自分の好きなタイミングで売買できない

「会社の業績と自分の資産運用が直結」
一番のデメリットはこれです。これは新入社員ですぐに持ち株会に入った時など起こりがちです。新入社員は給料も少ないですので、その少ない給料から持ち株会に拠出した場合、他の投資に回す余裕は生まれず、ポートフォリオのほとんどを自社株で占めるという事になりがちです。これはかなり危険で会社の業績が傾いた時などは、株価下落によって自分の資産がダメージを受け、業績悪化で給料やボーナスも減りダブルパンチという事態に陥ります。最悪エンロン事件の時のように、資産が0となり、職も失うという事になる可能性もあります。(エンロン事件の際はその自分の資産のほとんどを持ち株会で運用している従業員が多かったため、資産0で無職の人が量産されました)

「株主優待が貰えない」「株主総会に出れない」
株主優待を実施している会社でも、株式の名義は持ち株会ですので、株主優待がもらえません。また同じ理由で株主総会にも出席できません。単位株になったら、すぐに自分の口座に株式を移管するのが良いでしょう。ただし、株主優待はいいとして、株主総会に出れたとしても、自社の役員に対して耳の痛い質問をする勇気があるかどうかは別です。

「自分の好きなタイミングで売買できない」
持ち株会に株式があるときはもちろんですが、インサイダー取引を防ぐため、単位株になって自分の口座に移管した場合も、好きなタイミングで売買することはできないという内規を設けている会社は多いはずです。そういった内規がある場合、たとえ自分の証券口座に株式があっても、いちいち会社にお伺いを立て、株価に影響を与える重要事実を知らないという誓約書を書いてから出ないと、売買が出来ません。

結局持ち株会には入った方がいいのか?

結論としては以下になります。

入社してから日が浅く、貯金が十分でない場合は、持ち株会は止めておくか、入っても少額とする。理由はポートフォリオが自社株のみとなり、いびつとなるため。

IPOが間近の場合は拠出額のギリギリまで拠出して一発を狙うのもあり。ただしIPOをするすると言って、なかなか上場しない、もしくはする気の無い会社もあるので注意。

持ち株会に入って月々積み立てても自分のポートフォリオに占める自社株の割合がほとんどないぐらいまで資産が育ったら、入会したり、拠出金を増額するのもあり。
持ち株会に入ることで会社へのロイヤリティを示し、昇進に有利に働く事もある。

余談

私はと言えば、従業員持ち株会は結果論として、現時点では入った事そのものは後悔していません。10年以上は含み損でしたが、ここ最近は大幅なプラスです。
ただし、立場上部下たちには持ち株会に入る事を奨励しなければいけない立場です(ホントやだ)ので売却することは出来ません。
リタイア後に株主総会に出て、むちゃくちゃ言った後、サクッと売ってやろうと思っているの
でその時に利が乗っている事を祈るのみです。