尊敬する人は「マルサの女」の権藤社長

節約

マルサの女に出ていた権藤社長の名言

伊丹十三監督のマルサの女が公開されたのは、1987年、当時私は高校生でしたが、それを見た私には、その時の敵役である、山崎努が扮する権藤社長のセリフが強烈に印象に残りました。

そのセリフというのは、権藤社長が脱税の疑いで家宅捜索を受け、その時の査察官である花村(津川雅彦)の、どうやったらあんたみたいに金を貯められるか?の問いかけに対する、権藤の答えです。


「金貯めようと思ったらね。花村さん。使わない事だよ。
あんたは葬式があれば1万、結婚式があれば2万と出すだろ。
そんなもん出してちゃ金は残らない。
100万あっても、使えば残らない。
10万しか無くても、使わなければ丸々10残るんだからね。

あんた、今、ぽたぽた落ちてくる水の下にコップを置いて、水、ためてるとするわね。
あんた、喉が渇いたからって、まだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ?
これ最低だね。
なみなみいっぱいになるのを待って・・・・それでも飲んじゃ駄目だよ。
いっぱいになって・・・・あふれて・・・垂れてくるやつ。
これを・・舐めて・・・・がまんするの。
そうすりゃコップ一杯の水は・・・」


ここで隠し扉が見つかって所得隠しがバレてしまうわけですが、この時の山崎努の怪演とあいまって、金持ちの物の考え方というものに衝撃を受けた事を覚えています。

金持ちになる方法とは

金持ちになるには、特別な極意など必要なく、金を使わない事。それも中途半端ではなく、香典や、祝儀もケチるほどに。

そして貯めた金は途中で消費してしまわずに、それを元本として、金利だけを舐めて我慢する。

コップの水のたとえでは水(元本)が増えてもたれてくる水の量は変わらないですが、金の場合は元本が増えれば垂れてくる水(金利)の量はどんどん増えて行きます。

権藤社長の言葉を聞いて衝撃を受たなら、それから徹底して実践しておけば、かなりの金持ちになれたかもしれませんが、残念ながらそうはいかず、今こうしてくすぶっているわけですが、節約にくじけそうなとき、物欲に負けそうなときは思い出して自分への戒めとしています。

 

この権藤社長のセリフ、あまりに印象深いのでほぼ丸暗記してしまっています。

そういうわけでインデックス投資の話を妻にするときには必ずキッチンに行って水をコップに組み、山崎努ばりに演技を交えてこのセリフを言うのが私の鉄板ネタです。

妻にはまたかよって顔をされるのですが、金持ちになるために心得が詰まっているセリフですのでやめるつもりはありません。

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