会社を辞めるなら何月がベストか?有給はどうするか?

退職届さえ出せは2週間で辞められる

会社を辞めることは簡単です。法律では退職する2週間前までに会社に退職届を提出すればいつでも辞められることになっています。(社内規定で何か月前に伝えなけければならないなどと書いてあっても、法律が優先されます。)

ただしいつ辞めるかによってかなり金銭的な違いが出ます。
今回はどういう風に会社を辞めればスマートなのか考えてみる事にします。

辞めるのにもっともふさわしい時期

結論を先に書くと

12月末(冬のボーナス支給月の月末)>3月末>夏のボーナス月の月末

です。

以下理由です。

辞めるのにもっともふさわしい時期はなんといっても12月末でしょう。

なぜなら税金は1月1日から12月31日までを基準として課税されますので、12月31日に辞めてしまえば、次の年の1月1日からは給与所得はゼロという事になり、翌々年からは所得税、住民税、健康保険がかなりお安くなるはずです。

これが年の途中で辞めてしまった場合は、所得税等が安くなるのをもう一年待つ必要があります。

また、退職を機に配偶者の扶養家族になるという人もいるかもしれません。

その場合も、扶養対象者の1月1日から12月31日までの所得が基準となりますので、年末に辞めれば辞めた次の月から扶養家族になることが可能です。

また12月は冬のボーナスが出る会社が多いため、それを待って辞めるという区切りでもあります。

諸事情により12月末がどうしても難しい人は、年度末(3月末)が次に辞めるのに良い日なるかと思います。

これは年度の切り替えには組織改編があると思いますので、年度末に辞める事を上司に伝えておけば組織改編時にあらかじめ織り込む事が出来るため、意外と慰留されずに辞めめられる可能性があります。

私の経験上も部下が年度の途中で辞めると言った場合は、よく年度末まで待ってくれと慰留しています。

なぜなら組織の売り上げ計画などは、年度末まで今の人員がいる事が前提なので、途中で辞められると売り上げ計画が狂ってくるという事情もあり、特に年度が始まってすぐは慰留される可能性が高まります。

次の辞める候補月は夏のボーナス月(一般に6月)です。

ボーナスは、給料の後払いの側面もありますので、ボーナス月前に辞めてしまうと後払いの給料が受け取れなくて損なのでという理由です。

気をつけたい事は、事務処理の関係上、ボーナス査定はボーナス月よりかなり前に査定がされています。

私の会社では6月がボーナス支給月で、5月のゴールデンウィーク明けには査定が終わります。

当然辞めると言っている社員に厚くボーナスを出す理由は無いので、辞める意思を伝えるのはボーナス査定が終わってからが良いでしょう。

普段からそれとなくどのあたりにボーナス査定が終わるのか上司に探りを入れておきましょう。

総合すると辞めるベストな時期は、12月末で、辞める意思を伝えるのは冬のボーナスの査定が終わってからという事になります。

ただ私的には晴れて新しい門出を桜とともに祝うという事で気分的には年度末も捨てがたいと思っています。

有給消化をどうするか

有給は従業員の権利ですので当然全部取得して辞めるべきでしょう。ただし一気に取得する事は、業務の都合上拒否される事があります。

本当は会社には時期を変更する権利はあっても、取得の拒否はできません。

辞める人は取得時期の変更はできませんので法的には取得を認めなければならない事になります。

私の会社では、管理職マニュアルとして、従業員が退職前の有給消化を申し出たら、出来るだけ従業員を泣き落としでも何でもいいので説得して有給消化させないようにしろ。ただし命令して認めない事は違法なのであくまでお願いという範囲でやれ。というクソみたいなマニュアルがあります。

話がそれましたが、そういうことをする会社もあるので、出来るだけ辞める前の年ぐらいから、仮病でも何でもいいので計画的に消化してあまり有給を残さないようにしましょう。

・本来は計画的に消化しておくのが揉めない秘訣
・退職日が決まっている場合、有給の一気消化を会社は拒否できない

計画的有給消化が無理な場合、無職になる強みを生かす

とはいえ、仕事が忙しくなかなか計画的に有給をとれない場合がほとんどだと思います。

その場合は、実際に辞めたい月よりちょっと早めに退職希望月を言うという作戦が考えられます。

例えば有給が40日余っていて、12月末に辞めたい場合、素直に「12月末で辞めたい。

ついては有給消化をさせてもらいたいので、11月からは有給消化で会社には来ません」と申し出た場合、上司は「引き継ぎが終わらない」だとか「客に迷惑がかかるので、最低限社会人のマナーとして半分は出てきてくれ。」だとか言って何としても有給を取らせない様にしてくるでしょう。

まあ、そこで強引に取得して辞めても良いのですが、なるべく円満退社したいと思いますので、有給消化させてもらえない前提で、あえて有給休暇分早く退職時期を伝えるのです。

例えば、12月に辞めたくて、有給が40日ある場合は、逆算して「10月末に辞めたい。ついては、有給を消化したいので、9月からは有給消化で会社に来ません。」と伝えます。

そうした場合に上司が「引き継ぎが終わってない」とか、「客に迷惑が~」とか言い出したら、「わかりました、じゃあ、10月末までは有給消化せず引き継ぎその他をやって会社にいますので退職時期を12月末に延ばして有給消化させてください。」と伝えます。

会社を辞める人は大抵次が決まっていて、退職時期が先延ばしにできない事を知っていて上司は説得にかかってきますので、「引き継ぎ等が全部終わって自分がいなくなっても大丈夫になってから辞めます。そのために退職時期がずれるのは全然かまいません。」と言われると認めざるを得なくなるでしょう。

ただしその場合どうしてもボーナス査定にかぶりますのでボーナス額は期待できなくなるもろ刃の剣です。

喧嘩上等なら、有給の切り替え時期を狙う手もある

会社と喧嘩別れしてもいいやという覚悟で有給消化を望むなら、有給切り替え後すぐの月末の退職を狙う手もあります。

たとえば、3月末で前々年度の有給の権利が消滅し、4月1日で新たに有給をが付与される会社の場合、4月末退社を申し出て、3月末までに、前年度、今年度の有給をすべて消化、4月に入ったら新年度の有給が付与されますので、それを全消化して辞めるというものです。

相当にもめると思いますが、有給は前年度の勤務状況に応じて新年度に付与される従業員の権利ですので、法律的には会社は認めざるを得ません。

毎年20日の有給が付与される会社で、年休を全く消化をしておらず、前年度、今年度合わせて40日の有給がある場合は、2月、3月、4月と給料をもらいながら、ほとんど会社に来ずに退職することが可能です。

これをやられると直属の上司の評価はかなり下がると思いますので、積年の恨みを晴らすにはもってこいかと思います。

・有給は前年度の実績で、次の年に付与されるので年度が変わり付与されたら即全部消化して辞めることができる。(辞めるなら年休が捨てられる年次計算月までに全消化し、年度が切り替わって次の年の分が付与されたら全消化してやめるのがベスト。)

辞める日は必ず暦日の最終日

いままで退職月について述べてきましたが、最後に注意として辞める日付です。辞める日付け必ず別末の最終日としましょう。2月なら28日か、29日、4月、6月、9月、11月なら30日、それ以外の月なら31日です。

最終日が休日なので、その前の平日を退職日とさせてくれと会社が言ってきても相手にしてはいけません。

これは会社と折半で払っている厚生年金や健康保険料は月単位で払う事になっており、資格喪失月は自分で国民年金や、国民健康保険に入る必要があります。

そして資格喪失日は退職した翌日になりますので、退職を暦日の月末にしなかった場合は退職した月が資格喪失月となってしまい、その月の国民年金と国民健康保険料を自分で払う必要があります。

これを暦日で月の最終日が退職日とした場合は、資格喪失月が次の月となり、退職月の厚生年金と健康保険料は会社と折半で払えます。

さいごに

色々と作戦を練っても、やはりお世話になった上司などに説得されれば慰留はしないまでも、時期の変更や、有給の未消化には応じてしまうかもしれません。

実際私は、部下が会社を辞めると言い出したり、その際に有給を全消化させろと言い出したりした場合は、誰の説得なら効果があるか考えて、その人に説得を頼んだりしています。

そうした場合、退職を踏みとどまらせるのは無理としても、時期の変更に応じてくれたり、有給消化を半分にしてくれたりと、ある程度の譲歩を引き出すことに成功しています。

そういう事情を知ってしまっているので、最後はやはり辞めたい時が辞め時なのかもしれません。