父の遺産の行方(母と2次相続について話す)

2次相続について話したきっかけ

先日、別の用事があったことと、税理士に依頼する相続関連の書類を取りに実家に戻ってきました。

その際に、母に父の遺産の分割はどうなっているのかと尋ねられました。

父の遺産の分け方については、父の葬儀の後、母と、私と、弟の3人ですでに話し合って、決着がついたと思っていましたので、いまさらながらに遺産の分け方について母から尋ねられるとは思っておらず、ちゃんと説明したつもりが、全く伝わっていなかったのかと、かなり落胆しました。

きっと父が亡くなったことがショックで話を聞いているようで、全く聞けていなかったのでしょう。

父の葬儀後、相続人3人(母、私、弟)で話し合った内容は、前のエントリにも書いたように、2次相続まで考えた場合、相続税で一番有利になるのは、法定相続分、つまり、母1/2、私と弟が1/4ずつ分けるのが、今回一旦は相続税を払うことになるが、後の2次相続で有利になる。

しかしその場合、母が住んででいる実家と畑を母が相続するので、母の手元に残る現金が少なくなる。

そのこと等を考え、後の2次相続で不利でも今はすべて母が相続するというものです。

これは金勘定だけで決められるものではなく、母の気持ちを考えた場合それが一番よいだろうと私が考え、弟もそれに同意した上で決めたものでした。

母に改めて上記の事を話すと、
「私は、そんなにたくさん現金を残してもらっても、老い先が少ないので必要ない、現状一番有利なように再度分け方を決めてほしい」と言われました。

しかし、それにしても今後何が起きるかわからないし、母が持っておいた方が良いと母に諭しました。

本当は2次相続まで見越した方がいい。しかし…

正直、再度税理士に頼みなおすのも面倒です。

法定相続分で分割した場合私の手元に少なからぬ遺産が入るのですがなぜかもらう気になれませんでした。

そうすると母は、それでは一旦は自分が受け取るが2次相続でなるべく有利になるようにプランを考えて欲しいと申し出てくれました。

2次相続でどうすれば有利になるかは実はいくつかプランを考えてはいたのですが、節税のためとは言え自分にお金が入ってくるように母に頼むということですので、言いだせずにいました。しかし今回母が申し出てくれたため、考えていたプランを母に話すことにしました。

2次相続対策に出来ることはあまりない。

実は2次相続について出来ることはあまりありません。

できれば1時相続時になるべく相続税が少なく、かつ子供の取り分が多くなるようにするのが望ましいのです。

ただし、感情的にそれは難しく、そうしない場合、対策として強いて挙げられるのは以下の2点です。

■生命保険の活用
生命保険は相続人1人500万円までは控除対象ですので、この場合、母が契約者となり、被保険者を母、受取人を私と弟にして、それぞれ500万円の一時払い生命保険に入ってもらいます。このことでまず1000万の課税額の圧縮です。

生命保険の契約者が母ですので、お金が必要となれば生命保険を解約して現金化することが
できる点も魅力です。

ただし一時払い生命保険の特徴として加入して数年の解約は元本割れします。

■生前贈与
贈与税の非課税の範囲(年間110万まで)で毎年私と弟に生前贈与をしてもらいます。

これを10年続ければ合わせて2200万円の課税額の圧縮。

高齢になればなるほど手元の現金は少なくて済むはずですので、どんどん生前贈与してもらい、最後は手元の資産が控除額まで圧縮できれば相続税は0円で済みます。

ただ、生前贈与は当たり前ですが、お金あげてしまうので、もらった側が好きに使えてしまいます。

これに関しては一度、私と弟で話し合って、母がいる間は贈与してもらったお金には手をつけず、母にお金が必要となった場合は互いにそこからお金を出すことを約束することが必要かなと思っています。

結果どうなったか

以上の事を母話すと、「もう私はあんたにすべて任せると決めたから、言うとおりにする。すきに決めたらええ。」と言ってくれました。

私は、人の親というものは子供をそこまで信頼できるものかと思うとともに、遺産相続で、遺産を貰うだけで、親の面倒などまるで見ない子の話などを聞いてるだけに、お金の事で自分が変わってしまい、同じような行動をとってしまわないか少し怖くなりました。

それと同時に、今回遺産はすべて母に相続してもらうと決めた事も、もしかして心の奥底に
遺産を貰ってしまった後、自分も親の面度をまるで見ない子のようになってしまわないかという不安から来ていたのではないかと思いました。

とはいえ母の申し出は、トータルとしては節税になることには間違いないため、弟にも話しをして、進めていきたいと思います。