リタイアする際に株価が暴落していたらどうするか

アーリリタイア

ここ最近、日本、アメリカの双方の相場が、政治的要因によって不透明となっています。

この先、さらに相場環境が悪くなった場合、アーリーリタイアに影響はあるのでしょうか。

理論的には関係ない、心情的にはリタイア延期

もうすでにリタイアをしている方は別として、アーリーリタイアを目指してこのブログを読んでくださっている皆様は、リタイアする時になって、相場環境が悪くなっていたらどうされるでしょうか。

時期目標型と、資産目標型

アーリリタイアは、リタイアするトリガが何かによって、大きく2つのタイプに分けられると思っています。

すなわち、〇才もしくは、西暦〇年になったらリタイアするという時期目標型と、資産○万円に達したらリタイアするという資産目標型です。

 

アーリリタイアというのは、生活の糧を担っていた仕事をしなくなるという事ですから、ある程度の経済的裏付けが必要です。

したがって資産〇円になったら辞めるという資産目標型の人が多いのかなという印象です。

実際に私もブログのタイトルにしているように資産1億円をリタイアする目標額に置いていますのでこの資産目標型に分類されます。

資産目標型のリタイア基準は明確か?

資産目標型のリタイア基準は資産額がある一定額になったら辞めるというものなので、相場環境は一見関係のないものに思えます。

しかしアーリリタイアを目指している人というものは自分の資産を運用してその目標額に近づけていく人が大部分だと思いますので、相場環境は重要なものになるという認識です。

特に経済が右肩上がりになるという事が前提のインデックス投資でリタイア資金を用意しようとしている人にとって、相場環境の悪化は期待リターン値が変化するという事になります。

したがって、インデックス投資でリタイア資金を用意している人にとって相場環境の悪化は、たとえ目標額に到達しても、リタイアを躊躇させるのに十分な理由になりえます。

 

また、リタイア資金をアクティブ投資で用意しようとしている人にとっては相場環境の悪化はあまり関係のないものなのかもしれません。

相場環境にかかわらず、積極的に売買して利潤追求をするのがアクティブ投資であり、アクティブ投資家にとっての目標額は、自分の生活費を稼ぐだけの規模の資産を用意できたこと以外の意味はあまりないと思われます。

 

時期目標型のリタイア基準は明確か?

時期目標型の人も〇年になったら辞めるというものなので、こちらも相場環境は関係のないものに思えます。

こちらのタイプは仕事が精神的、肉体的につらく、もって〇年までと決めている人が多いのかなという印象です。

このタイプはそもそもそれ以上仕事を続けることが無理なのでリタイアする時期を決めているため、その時が来れば、資産額がいくらでも仕事を辞め、貯まった資金の範囲内でリタイア生活をするため、相場環境にあまり左右されにくいタイプと言えます。

しかしながら、〇年までと決めている理由が〇年までにはリタイア資金がたまるだろうという目論見の元、時期目標型となっている人は、隠れ資産目標型であり、更にリタイア資金をインデックス投資によって賄うタイプであった場合、相場環境の悪化はリタイア時期に影響するものと思われます。

アクティブ投資で資金を用意する時期目標タイプは資産目標型と同じ理由で相場環境悪化は関係ないはずです。

相場環境ががリタイア時期に影響する人

まとめると、相場環境がリタイア時期に影響する人というのは

  • インデックス投資でリタイア資金を用意しようとしている資産目標型の人
  • 時期目標型だが、実はその時期までにインデックス投資で資金を用意する隠れ資産目標型

のインデックス投資をしている2タイプという事になります。

しかしながら、インデックス投資の資産目標型はリタイアしても資産運用を続けていくはずで、そのことを前提にアセットアロケーションとポートフォリオを決定している前提です。

したがって、そのポートフォリオ&アセットアロケーションは相場の下落も想定したものでなくてはならないため、本来であれば、相場環境に関係なく目標額に達した所で辞められるはずです。(目標額に達する前に相場環境の悪化で目標額に達しなかった場合を除く)

したがって冒頭で記したように、相場環境はリタイア時期に影響は(本来であれば)しないという結論に達しました。

むしろ、景気悪化で会社が傾き、割り増し退職金付きでリタイアできるかも知れません。

しかし、やっぱり、辞めるときに景気がわるいと怖いなぁ。

コメント

  1. 概ね同意なのですが相場の回帰性を考えると「株安円高」の時が最もいいかなと考えていました。コクサイインデックスなどは過去データでは5年もすれば戻っているのでその間を凌げれば何とかなるという認識です。

    リタイア時に相場が好調(昨年~現在まで)だと資産が減る期間に突入していくので精神的によろしくないかと思います。相場低迷からゆっくりとした上昇相場に移行するときにリタイアするのが一番いいような気がします。

    そうはいっても誰もわからないんですけど(笑)

    • 何時がいいかは、だれもわからないですねー。
      ある程度の現金比率さえあれば、相場が不調でも、その間はその現金を喰いつ潰していけばいいやと思っています。
      しかし、そうすると株価が低迷している間に、現金がなくなれば、ほとんどがリスク資産になってしまいますので、
      相場が戻った時に、元の現金比率に戻すのがいいのか、そのまま持ち続けるのがいいのか、悩みます。